有島武郎、軽井沢に情死す
軽井沢の「観光」はそろそろ卒業したいどんぐり太郎です。
軽井沢といえば古くから文豪の愛した土地であったのでありますが、白樺派の代表格だった有島武郎もその一人でありました。
妻の死を契機に本格的に文学に打ち込み、『生れ出ずる悩み』『或る女』『惜しみなく愛は奪ふ』などの作品を次々と上梓しますが、創作力は次第に衰え、『星座』の執筆の中途で筆を折ります。
そして運命の出逢い。
その相手は若き人妻でありました。
姦通罪のあった時代であります。不義を訴えられれば監獄行き。じっさい北原白秋もぶち込まれております。
有島も彼女の夫から脅され、金銭を要求されます。
しかしながら盲目の愛に怖いものなどないのでありますね。
「実は僕等は死ぬ目的をもって、この恋愛には入ったのだ。死にたい2人だったのだ」
そう宣言しちゃうのであります。カコイイ。
どのみち才能も尽き、早晩自身は滅びるという予感もあったわけでありますね。
女性の方は18で囲われるように嫁ぎ、世間知らずのまま青春期を過ごしたあと、新聞記者になってようやく世の中のあれこれに触れ、そして思いもよらぬ激しい恋に落ちていったようであります。
で、心中を決行したのがこの家であります。
軽井沢タリアセンと並びにある、現在は『一房の葡萄』の名を冠したカフェになっております。
※くるみママ追記
ケンズを連れていたので、入れなくて残念。次回は無犬で。
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