ど素人の軽井沢ライフ奮戦記

一念発起、軽井沢で週末を過ごすことに決めた中年夫婦のドタバタ別荘奮戦記と、時おり旅の記録。

軽井沢大賀ホールの存在意義

自称文化人のどんぐり太郎です。


今や軽井沢の文化的象徴になった感のある大賀ホール。

ソニーの名誉会長だった故大賀典雄さんが、取締役の退職金16億円(税引き12億円?)を寄付して建設された音楽堂であります。


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(大賀ホール公式ページより)


大賀さんはホールからほど近い矢ケ崎に別荘を構えておられました。矢ケ崎といえば新しい別荘地。実は大賀さん、軽井沢は割と新参だったようであります。

軽井沢に別荘を構えて間もなく、文化の薫り高いこの地に音楽堂らしい音楽堂がないのを訝しく思い、ならば自分が建ててやろうとお考えになって当時の佐藤町長に申し出たのだとか。

建築は鹿島建設。数社のコンペをしたようでありますが、最後は意地でもやりたいという鹿島さんに花を持たせたようであります。

五角形という不思議な形にも意味があり、この形だと音が複数回反射して干渉し合うことがなく、演奏家の音を混じり気なくオーディエンスに届けられるのだとか。

その使い途についても大賀さんは厳しく遺命されました。

地方ではハコモノを作るだけで興行をきちんとやらないから、地元のカラオケ大会に使われてしまう、と。

大賀さんは箱を作るだけでなく、音楽祭を企画したり、チケットセンターを作ったり、音楽堂が音楽堂としてきちんと機能するよう周到に周辺整備をされました。


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国際オーボエコンクールの招聘もそうしたものの一つであります。世界有数のオーボエコンペティションがこの地で開催されるなんて、実に誇らしいことでありますね。

オーケストラの華とも言われるオーボエでありますが、ソロで聴くと実に繊細でダイナミクスの広い管楽器なのであります。

じっさいコンクールで同じ課題曲を聴き比べてみると演奏者によってまったく違う曲に聞こえてしまうから驚きであります。

今年のコンクールでは午後から日本人とロシア人の2人分の演奏を聴いてきたのでありますが、技術ではさすが日本人が一枚上。とはいえミスだらけのロシア人演奏家のダイナミズムも魅力たっぷりなのでありますね。


いずれにしても、大賀ホールができてから軽井沢はさらに文化の薫り高い町になったのではないかと思うのであります。


※くるみママ追記

うん、細かいことは分からないけど、いいホールでいい音楽を聴けるのは最高!

ちなみに、ちょうど聞いたロシア人の演奏家、なんと決勝まで進んで入賞してました。すごいですね〜。

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