くるみママのワイン
美人妻が自慢のどんぐり太郎です。
ワイン選びというのは常に迷いばかりであります。
そもそもワインのことなど何一つわかっておりませぬ。
しょせん嗜好品でしかないものを、薀蓄たれまくってさも普遍的な良し悪しがあるかのように語る人々も古今東西少なくないのでありますが、まずもってそういう人々の言葉はステマ同様に聞き流しております。
んなもん、飲んでみて好きか嫌いかの問題でありまして。
まして、飲んだことのないワインを選ぶ基準はもうノリ以外の何ものでもないのでありましてですね。
「あ、くるみママのワイン見っけ!」
ツルヤでこの一本を見つけたとき、そう言ってくるみママの袖を引っ張ってその売り場に連れていったであります。
「もう! うふふ、どんぐり太郎ったら!」
ええ、こいつであります。
その名も「軽井沢美人」。
庭の雪で冷やしておくであります。
キッチンからくるみママの鼻歌が途絶えない宵でありました。
甘味を抑えた淡麗さと切れ味のよさ、スッキリとした喉越し。
気品あるフレーバーと後味の良さはその名に恥じぬ逸品。
こないだ高島屋で買ってきたくるみママ好みの脚の長いグラスの注ぎ初めにはぴったりでありました。
ワインにはそれを飲む人のストーリーを後付けで語れたらそれで充分でありますね。
※くるみママ追記
おほほ、そんなに褒められても何も出ないわよ。ううん、やっぱりおつまみ一つ増やすわね。