ど素人の軽井沢ライフ奮戦記

一念発起、軽井沢で週末を過ごすことに決めた中年夫婦のドタバタ別荘奮戦記と、時おり旅の記録。

旧軽で結ぶ銀幕とのご縁

社交性の高い人見知りのどんぐり太郎です。 

旧軽の洋食屋「菊水」の並びに、以前から気になっていたカフェがありまして。

 

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いえ、カフェと呼んでいいのかは定かではないものの、カフェギャラリーと書いてありますし、きょうび「喫煙可」という文字を堂々と表示した看板に底知れぬ慈愛と寛容と意思を感じでおりました。


という積年の思いを店の前でくるみママに切々と告白したところ、別に今行かなくてもいいんじゃないの、とランチに急ぐドライなマダム。しかしそれを聞きつけたかのようにガラガラと戸が開きまして。


すると、これまで軽井沢で遭遇した中でも最上位クラスの気品を湛えた70がらみのお母さんが満面の笑みで迎えてくださったのであります。

 

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恐縮しつつ中にお邪魔すると、こじんまりとした店内は四方の壁にぎっしりと5軒分の骨董屋さんの品が並ぶギャラリーでありました。ゆえに「五奇庵」と称されるのだとか。

真ん中にテーブルが一つありまして、ほんの数人だけ座れる造りであります。

 

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されど出てくるお茶はいきなりこういう粋な器。

 

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磯辺餅や甘味など日替わりの軽食も楽しめる小粋なお店であります。

 

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コーヒーごときにこの豪華さでありまして。

 

しかも、最初に出したお茶がぬるかったとのことで、コーヒーはポットのサービスまで。いえ、まったく適温の良きお茶でありましたが。

 

何が楽しいといって、ご夫妻との知性と感性を刺激される会話であります。

ご主人は古き良き時代の映画人。この地のお生まれであられますが、若き日より三船敏郎さんのもとで裏方さんを勤められたお方。店内には世界のミフネを囲んだ当時の記念写真も。

 

そして気品溢れる奥様。さては元女優さんではとカマをかけてみても、いいえずっと主人の助手でしてなどとご謙遜されますが、いにしえの銀幕のどこかに往年の美少女の面影が見つかること請け合いであります。

  

映画といえば、昨年の文化勲章を受章された俳優の仲代達矢さんが八千草薫さんと共演された『ゆずり葉の頃』という作品がありまして。

 

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こちらのお店の人にもポスターが貼ってありましたが、昨年5月に岩波ホールでささやかに封切られると、話題が話題を呼んで隠れた名作に数えられているようであります。

軽井沢が舞台になったこの映画、残念ながら劇場版は見逃してしまったものの、そろそろお皿になって出回る頃でありましょうか。楽しみであります。

ちなみに主演の八千草薫さんもご主人とは旧知の仲。当地でロケをした際にはこのお店に立ち寄られたのだとか。

  

雲の上の世界の一端に触れられるとは、いやはやご縁とは奇なるもの。

好奇心に導かれたらともあれ突き進むに限るでありますね。

  

※くるみママ追記

素敵なご縁が多い軽井沢です。

是非「ゆずり葉の頃」はDVDが出たら観たいですね。

 

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