ケンズは軽井沢でも立派
犬は人間の最良の友と言われますが、先日まさにその通りと感動した話を一つ。
軽井沢での土曜日の午後、どんぐり太郎こと主人がちょっと疲れたというのでウチでお留守番をして貰い、歌麿呂と八十助を連れて近くを一時間余り散歩。
鳥のさえずりを聞き、御影用水から流れ入る水の音を聞き、木の上に出来上がった鳥の巣を眺め、穏やかな時間を過ごしていざ家へ帰ろうと砂利道を歩いていたとき、
カタ(滑って転んだ音。いや、本当はドスンに近いかな)。
気がついたらズボンの右側は払い落とせない程の砂埃がつき、しかもひざ小僧が痛い。
「あー、痛い。ひざ小僧擦りむいたかな」
と顔をしかめていると、いきなり歌麿呂が駆け出すではないですか。
あれっ、転んだ拍子にリードを離したみたい。
「うたーー、待ちなさい」
歌麿呂は10メートル先まで走っていき、そこで確かにくるっとこちらへ向きなおして待っているのですが、半分行くとまた次の10メートルを駆けていきます。
痛いのもさることながら、軽井沢の土地勘がないであろうケンズが迷子になったら大変とくるみママも必死。
でも、半分行くとまた突き放されること数回。しかも今度はものすごい勢いで迷いもなく道を曲がって、身体中をバネにして全速力で駆けていくではないですか。
慌てて足をひきずりながら追いかけていくと、そこはなんとウチの前。どうも歌麿呂はいつも曲がる一つ手前の角を曲がって、正面から一直線でウチへ向かって駆けたようです。
その後は玄関には目もくれず、裏庭へと飛び込んで行き、そこへようやく到着すると嬉しそうに飛びかかってくるではないですか。
思うに、歌麿呂はとにかく早くウチまでくるみママを連れ帰らないといけないという使命感に燃えたのですね、きっと。あるいは、どんぐり太郎を呼びに行ってくれたのか。
もちろん、歌麿呂ばかりではなく、八十助はいつものくるみママ番のお役目を果たして、ずっと最後まで寄り添っていてくれました。
この話しをしたら、どんぐり太郎、起きたばかりで目を擦りながら、
「そうなのぉー」
とか。うーん、なんとなく、ケンズの方が頼もしく思えた一瞬でした。
(くるみママ)
※どんぐり太郎追記
パニック時の帰巣本能と思われます。
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