追分の朝にはウインナワルツ
カシミヤというのは銀座あたりの洋服屋の名前だと幼少期に本気で信じていたどんぐり太郎です。
どんぐるみ家の追分荘には先に起きた方が朝の音楽を決める不文律がありまして。
その日の朝はなんとなくご機嫌なくるみママがウィーンフィルによるウインナワルツのコンピレーションアルバムを流しておりました。
くるみママのこだわりでウィーンフィルの音源しか流してくれないのでありますが、個人的には嫌いではなく。
そういえばこの「ウインナワルツ」でありますが、どんぐり太郎的にはソーセージのテーマソングだと思っておりました。
しかもそういうCMがよく流れている頃、たまたま喫茶店でそのCMが流れた際に「あ、シャウエッセン!」と独り合点したどんぐり太郎を尻目に、クラシック通の友人が「ウインナワルツ流すなんてシャレた店じゃん」などとつぶやいてくれまして、どんぐり太郎的には「そうか、やはりこれはウインナーのテーマだったのか」と人知れず確信を深めたのであります。
そんなどんぐり太郎でありますから、喫茶店デビューをした中学生の頃、ドキドキしながらウインナーコーヒーを頼んだのに期待のソーセージがなかなか出てこなくてやきもきしたという作り話のような赤面体験も実際に経ております。
ともあれ、朝のウインナワルツは元気が出るでありますね。
東京へ発つ朝の淋しさも紛れるであります。
※くるみママ追記
あのウィーンフィルが独特な技法で奏でる(ズンチャチャではなく)ズチャッチャという三拍子を聴くとなんともなんとも幸せな気分になります。今日もまた一日どんぐり太郎と楽しい時間が過ごせるんじゃないか、なぁんて気になるのでした。