軽井沢の「一龍」が一流である理由
草食系肉食男子のどんぐり太郎です。魚も食べます。
外食や食料品店において、繁盛店はもれなく「QSC」水準が高いと言われております。
すなわち、
Quality(味)
Service(接客)
Cleanliness(清潔さ)
であります。
中でもCleanliness(清潔さ)は非常に大切な要素でありまして、店をキレイにするだけで確実に売上はアップするというのは外食産業では常識のようであります。
一つには入りやすくなると。
これは当然のこととして、居心地がいいとお客さんが長居して客単価が増えるという理屈もあるようでして。トイレが汚いだけでも女性はさっさとお店を出たくなるのであります。
言ってみれば実に当たり前のことなのでありますが、なかなかこれがきちんとできているお店は少ないのが現実であります。
「味はいいんだけど汚くてねー」という店のなんと多いこと。そういうお店は男性には許容されるものの、女性を連れていけるかというとそこはちょっと躊躇してしまうのでありますね。
特に油汚れは大敵であります。
油は様々な臭いをキープしてしまうので、店全体がどんよりとした嫌な雰囲気になってしまうのであります。
その点、昨今のラーメンの名店と呼ばれるお店はかつてのような「こちとら味で勝負してんでぃ。汚ねーのが嫌なら来やがんな、このすっとこどっこい」的な突っ張りもなく、概してお店は小綺麗であります。
さて、この点でいちばん差がつくのが焼肉屋ではないかと。
うらぶれた商店街に気の遠くなるような昔からのさばっているような焼肉屋は概して悲劇的に油まみれなのでありまして、壁はベトベトで赤茶けてあちこち壁紙も剥がれ、ハエ取り紙なみに粘性の強いテーブルには肘をつくことさえ憚られるのであります。
こちらも「文句あったら来んじゃねー」なのでありましょうか。
ええ、二度と参りませぬ。
そのあたり、18号軽井沢パイパス沿いにある「一龍」の清潔さはその名の通り「一流」でありました。いえ、超一流であります。
テーブルがさらさらなのであります。
焼肉屋としては奇跡的なレベルで。
窓もピカピカ。
都内の某店では透明なガラスが茶色いすりガラスになっておりますのに。
電灯のカサもこの通りピカピカ。ホコリひとつ着いておりませぬ。
都内の某店ではアンティークのように程よく赤茶けておりますのに。
まさに、毎日ダスキンさんが入っているレベルであります。
それゆえ気分よくお肉もいただけるであります。
多少値は張るものの、お掃除のコストが上乗せされていると思えばじゅうぶん納得のいく価格であります。
注文はサラダにキムチ、タン塩、ロース、カルビ、ハラミときて、テールスープ、温麺にも進んだ次第。
限定品のケジャンまでいただきまして。
ワタリガニを特製ダレに漬け込んだ珍味であります。
くるみママはそれでもまだ物足りない顔でありました。
※くるみママ追記
あと お肉をもう一皿、頂きたかったかも。何をお願いしても美味しいんですもん。