北海ドタバタ珍道中(6)~ウポポイ!
ウホホイウホホイはココリコの遠藤。
どんぐり太郎です。
北海道の史跡といえば?
誤解を恐れずにいえば江戸期まで北海道には「日本」としての歴史はほぼなく、日本史の一般的な教科書には函館の五稜郭よりも古い史跡は登場しないであります。
その代わりに、この地に長く暮らしてきたアイヌの人々がつなぐ確固たる歴史が存在するわけでありますね。
そんなアイヌ文化の一端に触れることができるのが白老(しらおい)町にできた「ウポポイ(民族共生象徴空間)」であります。
北海道を訪れたら一度は足を運んでみたいスポットでありますね。
ただ、現状は事前予約制でありますので要注意。
こちらは「国立民族共生公園」という講演の中に各施設があるという建付けでありまして、「自然の中で培われてきた先住民族アイヌの文化を五感で感じることができる体験型フィールドミュージアム」と銘打っているとおり、ポロト湖を囲むいかにも北海道の原風景のような場所に立地しておりまする。
目玉はこちら、「国立アイヌ民族博物館」。
「先住民族であるアイヌの尊厳を尊重し、国内外にアイヌの歴史・文化等に関する正しい認識と理解を促進するとともに、新たなアイヌ文化の創造及び発展に寄与する」というのがその理念。アイヌ文化の展示や調査研究などに特化した博物館であります。
これも、江戸時代から同地を奴隷的に支配して、明治期以降は半ば強制的に「日本化」を押し付けてきたことへの歴史的反省といえるでありますね。東京五輪招致にあたっても少数民族の扱いがぞんざいすぎるというのがボトルネックになったこともあり、急いでこちらを整えたという背景もあったやに聞いておりまする。
ちなみに、平成20年6月には衆参両院において「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が全会一致で採択されているであります。
奥深いアイヌの文化を一言で表すなどというのは失礼極まりないでありまするが、あえてどんぐり太郎の拙い語彙の範囲でその暴挙を冒すとしたら、稲作がもたらした弥生文化には染まらなかった、縄文時代から直接進化してきた狩猟と採集の文化であります。
稲作=貧富の差=格差社会の萌芽でありますゆえ、そこを経なかったことで比較的平等な社会を築いてきたようであります。
その精神性は「自他含め森羅万象のあらゆるものに神性を見出し、その神性の恩恵で自らが生かされていることに感謝しながら生きること」。そう勝手に解釈したであります。
実に学ぶことの多い文化であります。
こちらは伝統楽器のトンコリ。
5弦の開放弦を使うでありますが、聴いた限りではA-C-E-G-Dの組み合わせで、Am7(11)の響きのようでありますね。
ラッコの変わり果てた姿。
開くとけっこう大きいであります。
ちなみに、「ウポポイ」とはアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味する言葉。いいワードであります。
※くるみママ追記
この辺りの山や湖を見ると、本当に神が宿っていそうで自然と共生するというのが分かる気がします!
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