嗚呼、佐久長聖の短い夏
甲子園には届かなかったものの、中野の哲学堂グラウンドでは2安打完封勝利を収めたことのある元球児のどんぐり太郎です。
東京生まれながら、転勤族として全国を転々とした身にはそれぞれの土地に思い入れがありまして、高校野球は実家のある西東京を特に応援するでもなく、いつもその年の話題校を追いかけてまいりました。
が、軽井沢に家を持ってからというもの、やはり長野県贔屓になってまいりまして、まして今年は軽井沢のお隣、佐久市の佐久長聖高校の出場となれば、これはもう応援しないわけにはまいりませぬ。
ということで学校まで押しかけたミーハーなどんぐるみ夫婦。岩村田駅のすぐ近くであります。
FM佐久平では地元の有力企業が佐久長聖の応援CMをばんばん流しておりましたし、ローカルテレビでも随所でそんなCMが流れまして、地元が一体になって応援しているさまがうかがえるであります。
ちなみに同校は野球、駅伝、バスケ、スケートなどで有名なスポーツ学校でありますが、進学クラスは毎年東京大学をはじめ全国の有名国立大合格者を輩出する東信地区随一の進学校でもありまして。
ちなみにお正月の箱根駅伝を観戦しておりますと佐久長聖出身者が必ずいるのでありますね。
このたび夏の甲子園で開会式後の初戦を鳴門と戦う我が佐久長聖野球部でありますが、夏はこれで7度目、選抜にも1回という強豪校。率いますのはマエケンこと前田健太投手(現ドジャース)を育てた、元PL学園野球部監督の藤原弘介氏。
藤原監督のかつての教え子からは野球部員のために帽子80個が届けられたとか。現役大リーガーからの贈り物に部員も感激でありましょう。
さて試合の方は、今大会屈指、145km左腕の河野くんを擁する徳島県の鳴門との対戦。
一方、我が長聖にはプロ注目の遊撃手、どの方向にも打てる安打製造機の元山くんがおります。この対決は見ものでありました。
しかし序盤から鳴門の強力打線にエース小林くんが捕まり、2回までに本塁打と適時打を浴びて3失点でマウンドを譲るという苦しい守り。
かたや多彩な攻撃か売り物の佐久長聖打線は序盤から塁上を走者で賑わすも、あと一本が出ず、好投手・河野くんに要所を締められておりました。
それでも後続の投手がよくしのぐ中、5回表二死から三番の元山くんが右前打で出塁すると、牽制ミスの間に二塁へ進塁(記録は盗塁)。四番の甲田くんの中前打でようやく1点を返す佐久長聖打線。
その後も継投で鳴門打線を無失点に抑えた佐久長聖の守り。7回表には元山くんの適時打で1点差に迫るもここまで。
2-3の惜敗。
長聖の夏はあまりに短く儚いものでありました。
ただ、四国の強力打線を相手によく健闘したであります。
心から拍手。
※くるみママ追記
本当に本当に残念でしたが、選手も応援団も皆さん良く頑張ったと思います。滅多に当たらない開幕戦、思い出深い試合になったと思います。お疲れ様でした!
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