コンパクトな七堂伽藍
テラはイタリア語で地球。
どんぐり太郎です。
佐久市には名刹がたくさんあるでありますが、中でも貞祥寺はその代表格であります。
開山は大永元年(1521年)。寺にその名を冠する前山城主の伴野貞祥公が祖父と父を供養するために建てた曹洞宗の寺であります。
コンパクトながらいわゆる「七堂伽藍」をすべて擁しておりまして、信濃毎日新聞社刊「信州百寺」にも選定されておりまする。
七堂伽藍と申しますのは、金堂・塔・講堂・食堂・鐘楼・経蔵・僧坊・回廊・門など、僧侶が集まって修行するためのアイテムのことでありまして、こちらは大本山クラスのインフラを備えたお寺ということでありますよ。
参道には杉や欅の大木が立ち並んでおりまする。
何よりここは見るも鮮やかな芝生のごときふわふわの苔の回廊になっておりまして、真夏でもひんやりとした空気が漂う、まさにパワースポット的な場所であります。この苔だけでも見る価値があるほど。
参道の石段の脇には茅葺きの「島崎藤村の旧宅」がひっそりと。いちど焼けた家屋を建て直したのだとか。
藤村が詩から散文へとドメインを変えていった時期に住んだ場所なのだそうで。
こちらの総門は承応2年(1653年)建立。このお寺では最古の建造物でありまして。その先の茅葺の山門には増長と持国の仁王を左右に配しておりまする。
こちらに見えるのがご本堂でありますかね。
貞祥寺は欧州の禅普及において中心的な役割を担ったお寺のひとつなのだそうでありまして、今もはるばるかの地から訪れる禅の愛好家さんが多いのだとか。
僧堂の左奥のはずれにひっそりと立つ三重塔は、案内がないと見つけるのに苦労するであります。
明治の初めに吹き荒れた廃仏毀釈の嵐で廃寺に追い込まれた小海の神光寺から移転したもので、観光パンフレットや広告にしばしば登場するほど立派な塔でありますが、移築物ゆえ重文や国宝となるにはまだまだ時間がかかりそうでありますね。
いずれにしましてもこのお寺はここだけを目的に訪れる価値があるほどの名刹でありますよ。
※くるみママ追記
菩提寺をここに変えようかしら♪
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