ど素人の軽井沢ライフ奮戦記

一念発起、軽井沢で週末を過ごすことに決めた中年夫婦のドタバタ別荘奮戦記と、時おり旅の記録。

名店は潔し

もっと潔い文章を書けとくるみママに諭されがちなどんぐり太郎です。

 

美味とは何ぞや。

これは極めて個人的なものであるのと同時に、社会的共通認識に根差したものでもあり。

美味いと感じるのは個人の感性でありますものの、いざ評価を下す段になりまするとどうしても社会的な評価基準という物差し、つまるところ世間様の評価が非常に気になるというのが人情でありまする。

そういうこともあって個人の味覚と申しますのはとかく社会の中で平準化されていく運命にあるのでありまして、それがいわゆるナショナルチェーンの無難な味というものに支持を集める結果につながるわけでありますね。

いえ、チェーン店をdisるつもりなど毛頭もなく、チェーン店には個店にはない安定感と安心感があるのは間違いないのでありまして、たとえば丸源ラーメンの肉そばなどはそこいらの個店ではとうていたどり着けない名品でありますし、どんぐり太郎の中の個人的ランキングでは名だたる名店の逸品を抑えて堂々五指に数えられているのであります。

チェーン店だから、個店だからという先入観を取り払ったところにこそ真の美食道があるのではないかと最近は自らをより厳しく戒めております次第。

 

さてさて、先入観を取り払うというこの姿勢。

名店探しには絶対に欠かせぬものであります。

他人の評価などまったく意に介さず、純粋に自分自身が美味いと思うかどうか。そういう意味で食べログの評価などはいっさい眺めることなく、むしろ評価のそれほど高くないお店にこそ行ってみて、自分の味覚と嗅覚で味と香りを確かめることこそが美食の真髄。

といういささか長い前置きをしておきまして。

 

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訪れましたのが佐久市猿久保の「麺屋誉(ほまれ)」。

お店の見つけにくさでは佐久地域でも随一。簡単に言うと、このあたりでは割と有名な九尾某という四川中華のお店の裏手であります。

面構えから店内の雰囲気まで昭和の風情。こざっぱりとしたお店であります。

 

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煮干しベースでありますね。

シンプルなお品書きから漂うのは、うちはこれだけでやっていますという潔さ。

まあこういうときはいちばんオーソドックスな醤油や塩を選ぶのが定石ではあるものの、

 

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アレが非常に気になるのであります。

「限定」に弱い性分でありますゆえ。

 

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限定みそらーめん。900円也。

何という潔さ。

具が少ないであります。

具ない、具ない、ベイビー♪

ごたごた言ってねーで麺とスープを堪能しろよというとてつもない自信が見え隠れしている時点でもうこちらの負けであります。

スープを一口飲んで納得。

ええ、およそ美味であるということはーーなどと中途半端な蘊蓄を言葉にするのも憚られる未体験の風味。煮干しベースの上品な出汁の風味を薫り高い味噌が包み込むような味覚のカプセルが飛び込んでまいりまして、それが一気にはじけますと、およそ人の感じる旨味の極みが3Dで口腔を暴れ回るのであります。味の奥行きといい、幅といい、何という至福の時間。なるほど余計な具がごちゃごちゃと混じっていてはこの妙味が台無しになってしまうわけでありまして、このシンプルさの意味をひしひしと感じました次第。

これはどんぐり太郎的に文句なしの星3つの名店認定であります。

いかに美味であったかはこの異常に冗長な文章が何よりも饒舌に物語っておりまする。

 

※くるみママ追記

長い!

 

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